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ReFINEでも使われているステンレス(SUS304)。
錆びがつきにくく、耐熱性があり強度も強いという特徴からステンレスはさまざまな製品に使われています。
でも、実際のところステンレスってどんなものなのでしょう??
ステンレスは英語で【Stain-Less-Steel】と表記します。
複数の単語が合わさった呼び方なので分解すると下記のようになります。
STAIN =汚れ、錆び
LESS =ない
STEEL =鉄
Stain-Less-Steel = 錆び-ない-鉄 となります。
直訳では錆びない鉄ですが、注意してもらいたいのはあくまでも『錆びにくい鉄』だということです。
ステンレスは、「Stainless Steel/汚れ(錆び)ない 鉄鋼」と表記されるように、すぐに錆びてしまう鉄に代わる金属として発明されました。
ステンレスは耐食性や強度を向上させるために、主成分である鉄(Fe)にクロム(Cr)やニッケル(Ni)を混ぜることで作られる「合金」にあたります。
◎優れた意匠性
鏡面やヘアライン、バイブレーションといった研磨による表面仕上げや、塗装による着色などが自由にできるため、意匠材や仕上げ材として最適です。
◎抜群の強度
強度が高いため、薄い(細い)材料を使用しても高い強度が得られます。
◎傷に強い
摩耗に強いステンレスは建物の外壁や階段、手摺り、サッシなどに大きな適応力を発揮します。
◎丈夫で長持ち
耐久性・耐蝕性にすぐれているため、通常の環境では錆びにくく、長年にわたって美しさを維持します。
◎熱さ・寒さに強い
耐熱温度は約700~800℃、また低温にも強いため、耐火性や低温特性が要求されるものにも適しています。
◎メンテナンスが容易
汚れがついても落ちやすく、メンテナンスが容易です。
◎金属界で最も錆びにくい
鉄にクロムを添加するとクロムが酸素と結合して鋼の表面に薄い保護皮膜 (不動態皮膜)を生成します。この不動態皮膜が錆びの進行を防ぎます。
◎100%リサイクル可能
ステンレスは錆びにくいため、ほとんどが品質を低下させることなく回収・再利用され、原料として再生されています。環境に対する社会の関心が高まるなか、ステンレスは100%リサイクル可能な材料として高く評価され注目されています。
JIS規格をはじめ、金属を扱う業界ではステンレス鋼を「SUS(Steel special Use Stainless)」と明記します。
SUS(サス)とは、材質がステンレスのことを指していますが、その中でもステンレス材料を圧延した板材などのものを指します。
ReFINEの部材にも使われているのは、SUS304と呼ばれるステンレスです。
SUS304は18%以上のクロムと8%以上のニッケルを添加したもので、洋食器やキッチンのシンクなど、現在もっとも多く使われている代表的なステンレスです。
鉄が「錆びる(腐食する)」という現象は、酸素が鉄と結び付いて「酸化鉄」が発生することで起こります。
ステンレスは、鉄にクロムを混ぜることで、表面に不動態皮膜と呼ばれる膜を形成します。
クロムは鉄よりも酸素に結び付きやすい特性から、鉄が酸化するよりも先にクロムが酸化し、酸化皮膜となって表面を覆います。
傷がついてもすぐに再生するこの膜のおかげで、錆びの発生を防ぎます。
この膜は、1ナノメートルと極めて薄く、無色透明であるため肉眼では確認できません。
鉄と酸素が結びついてできたものは酸化鉄と呼ばれていますが、これがたくさん集まって目に見えるようになったものが錆びです。
錆びにくいステンレスでも錆びてしまう環境下があります。
ではどのような場合ステンレスが錆びてしまうのか、ステンレスの錆びてしまう環境をまとめました。
①もらい錆び
既に錆びてしまっている金属に長時間触れると、空気中の酸素と反応しその部分のみ錆びます。
またステンレスが錆びているのではなく、ステンレスの酸化被膜の上に錆が付着するという状況も起こるため、結果として「錆びている」状態になります。
②傷による錆び
傷がつき、その後、酸化被膜が再生する前に錆びてしまう場合があります。
酸化被膜の下は鉄と同じく錆びやすい状態となっています。
そのため傷の部分のみ、錆びてしまいます。
③塩素系のものに反応し起こる錆び
ステンレスでも塩素系に弱く、海水や、清掃時によく使用される塩素系の漂白剤などが原因で酸化被膜が破壊されることがあります。
酸化被膜が再生される前に赤さびが付着しやすく、耐食性の優れたステンレスであっても錆びてしまいます。
~ ReFINEをご利用のお客様へ ~
錆びの付着が気になるというご連絡をいただくことがあります。
金属の接続部分や浄水器の内側に錆びが発生する場合がありますが、フィルターで汚れが止まり、ご自宅への侵入を防ぐため、衛生上問題はなく、そのままお使いいただいても問題ありません。
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