ニュースレターNo.44 特集:有機フッ素化合物と虫歯予防のフッ素は何が違うの? From:Yokoi

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最近、耳にする有機フッ素化合物(PFAS)と無機フッ素化合物についてまとめてみました。

Q  有機フッ素化合物(PFAS)とは、どんなもの?

A 主に炭素とフッ素からできた「有機フッ素化合物」の総称です。ほとんどが人工的につくられたもので、4700種類以上あります。

水や油をはじき、熱に強い特徴があり、自然界ではほぼ分解されません。環境中や人体に長く残るため、「永遠の化学物質(フォーエバー・ケミカル)」とも呼ばれています。

PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(パーフルオロオクタン酸)が代表的な物質です。

世の中に存在する数千種類の有機フッ素化合物を総称してPFASと呼びます。天然にはほとんど存在しない物質で、主に人間によって作り出される化合物です。身近なものだとフッ素加工のフライパンなどがあげられます。

 

Q 健康に影響は?

A 国際がん研究機関は、PFOAを発がん性の恐れがある物質に分類しています。

腎臓がんや前立腺がん、潰瘍性大腸炎、甲状腺疾患の発症の他、赤ちゃんの体重減少、コレステロール値の上昇などとの関連が指摘されています。

しかし、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについてはいまだ確定的な知見はありません。現在も国際的に様々な 知見に基づく検討が進められています。

 

PFASの人体への侵入経路としては、水と食品。水に関しては水道水からの侵入。食品については農作物栽培での土壌からの侵入や、食品の包装・容器から侵入するの双方がある。

ファーストフード世界大手米マクドナルドは、2021年1月13日に、2025年までに全ての包装・容器からPFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)を全廃すると発表した。

また、アマゾンも自社ブランド「Amazon Kichen」の食品製品の包装・容器で同じくPFASの使用を禁止し近年、大きく注目されている。

 

 

 

無機フッ素化合物は、歯磨き粉や歯医者さんで使用している「フッ素」はフッ化ナトリウム(NaF)などで、水に溶けた時にマイナスイオンになる『無機フッ素化合物』と呼ばれているものです。

無機フッ素化合物は、フッ素とナトリウム、カルシウムなどの金属または非金属が結合した化合物であり、自然界にも存在します。

歯磨き粉や洗口剤に添加されており、歯のエナメル質を強化し、むし歯を予防する効果があります。フッ素は虫歯予防に効果的であり、人体に有害ではないとされています。

 

🦷デンタルケアにおけるフッ素は、以下の4つの効果が期待できると言われています。

1.虫歯菌の成長抑制🦷

フッ素には虫歯菌の成長や活動を抑制して、虫歯発生リスクを抑えてくれる効果があります。

 

2.再石灰化の促進🦷

フッ素には、歯の再石灰化を促す働きがあります。

歯の再石灰化が促進されることで、虫歯予防にも効果的です。

 

3.エナメル質の強化🦷

歯のエナメル質は酸や細菌から歯を守る役割があり、フッ素がエナメル質に取り込まれることで、酸に溶けにくい強い表面を保つことができます。

 

4.歯石の形成阻止🦷

フッ素には、歯石の形成を阻止する働きがあります。

そのため口内の清潔を維持するのに効果的なのです。

 

市販の歯磨き粉のほとんどにはフッ素が含まれていますが、それぞれで濃度は異なります。

子ども用、あるいは大人と子ども両方が使う歯磨き粉を選ぶ時は、年齢別の上限を知っておき、適正範囲内のフッ素濃度の歯磨き粉を選ぶと安心です。

2023年1月より年齢別のフッ素濃度の上限が引き上げられ、以下の通りとなりました。

5歳まで:500ppm→1,000ppm

6歳以上:1,000ppm→1,500ppm

上記の濃度を考慮すると、5歳までの歯磨き粉におけるフッ素濃度は950ppmと記載されているものがおすすめです。

まだうがいができない場合は、歯磨き粉ではなくジェル状や泡状のものをコットンに取り、拭き取るように使ってください。

6歳以上の場合、歯磨き粉のフッ素濃度は1,450ppmと記載されたものがおすすめです。

 

お客様から有機フッ素化合物-PFASについてご質問をいただき、有機フッ素化合物と無機フッ素化合物の違いをまとめてみました。

年齢別でフッ素濃度が変わるので子供に使用する際は気を付けて歯磨きしていこうと思います🦷

セントラル浄水器ReFINEでは、有機フッ素化合物-PFASも除去していますのでご安心して浄水生活を送って頂ければ幸いだと思っております。これからもReFINEをよろしくお願いします。