【水ニュース】井戸から最高値の放射性物質

共同通信によると、東京電力は22日、福島第1原発の海側敷地にある観測用井戸の水から、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が、過去最高値の1リットル当たり310万ベクレル検出されたと発表。

水は20日に採取。これまで同井戸での最高値は16日に採取した水の270万ベクレルで、上昇傾向が続いているとのこと。

東電は汚染水の海洋流出を防ぐため、海側の敷地で地下水をポンプで吸い上げる作業を続けており、「吸い上げの影響で、高濃度の汚染水が井戸付近に流れ込んだ可能性がある」と説明している。

--------------------------------------------

観測用井戸の深度(深さ)にもよりますが、地下水が確実に汚染されているということになりそうです。

地下水が汚染されると、そこで採水される水が汚染されるのはもちろん、どこまで広範囲に地下水脈が続いているのか、もう少し情報が欲しいところです。

「原発近くの井戸から高濃度の放射性物質が観測された」というだけでは、なかなかニュースの深刻さが伝わってきませんが、巡り巡って、ひょんなところで被害が出るのが水の恐ろしさです。

残念ながら、放射性物質は浄水器で除去は出来ても、除去したろ材から放射能を放出し続けますので、汚染されたらすぐに取替(浄水器本体・カートリッジ・水道管etc..)しないと完全に放射能被害から逃れられるとは言えません。その点で浄水器での放射能除去は現段階とても非現実的と思われます。

「放射能除去が可能」と謳う浄水器が販売されておりますが、その点を十分に考慮が必要かと思います。