基準超える水銀と鉛/八戸・櫛引
東奥日報によると、
八戸市櫛引の元産業廃棄物処理業者の事業地に汚泥や燃え殻など約1万7千トンの産廃が放置されている問題で、県は21日、敷地周辺の地下水検査で、国の環境基準を超える水銀と鉛が検出されたと発表した。水銀の検出は7度目、鉛の検出は初めて。ただ、事業場の産廃からこれらの有害物質が水に溶け出すかを調べる試験ではいずれも不検出だったため汚染源は特定できていない。周辺環境への影響は確認されていないという。
県は2003年から、事業地周辺の観測井戸4カ所で毎年調査を実施。12年から13年にかけて計2カ所から基準を超える水銀がたびたび検出されたため、原因調査のために観測井戸を13年に6カ所増やした。
県が昨年11月末に計10カ所の井戸から採水した結果、水銀は産廃放置場所下流の1カ所から基準の14.4倍が検出された。鉛は下流など計7カ所から検出され、最大で基準の11倍だった。
汚染源特定のための産廃溶出試験では、燃え殻などからダイオキシン類などが検出されたが、基準値を超えた有害物質はなかった。
また、同業者が事業場から約350メートル離れた場所にコンクリート固形化物約400立方メートルを放置しているのが新たに判明。環境への影響は確認されていないという。
県は年度内に判明する産廃調査と2度の地下水検査の結果を受けて、専門家の助言を得て汚染源を特定する。
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鉛・水銀に関しては浄水場にて監視され、適切に浄化されますが、鉛に関しては浄水場から各家までの間に、水道管などから溶出される可能性があります。
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